貯めたJALマイルの使い道と言えば、やはり特典航空券に交換することですよね!
特に国際線の特典航空券を狙っている人が多いと思いますが、JALマイルで交換できる3つの国際線特典航空券の違いをちゃんと理解できていますか?
- JAL国際線特典航空券
- JMB提携航空会社特典航空券
- ワンワールド特典航空券
「自分が希望する特典航空券を上手く検索できない、、、」
「実はJMB提携航空会社特典航空券とワンワールド特典航空券の違いがイマイチ良く分からない、、、」
そんな人のために、
JALマイルで交換できる3つの国際線特典航空券の違いを詳しく解説します。
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JALマイルで交換できる3種類の国際線特典航空券
JALのWebサイトで国際線特典航空券の予約ページを見ると、
- JAL国際線特典航空券
- JMB提携航空会社特典航空券
- ワンワールド特典航空券
この3種類から選んで検索するようになっています。
JAL国際線特典航空券(以下JAL特典)はJAL便を利用する特典航空券だとわかりますが、JMB提携航空会社特典航空券(以下JMB提携特典)とワンワールド特典航空券(以下ワンワールド特典)にはどんな違いがあるのでしょうか?
希望する特典航空券を予約するにはどの特典航空券で検索すれば良いか?
はじめて特典航空券を検索する人なら確実に悩むことになるでしょう(^ ^;)
まずは、3つの特典航空券の主な違いをまとめた以下の表を見てください。
これを見てもらうと、それぞれどんな特典航空券なのかをだいたい理解できると思います。
JAL特典 | JMB提携特典 | ワンワールド特典 | |
---|---|---|---|
利用できる航空会社 | JALのみ利用 | JMB提携航空会社かワンワールド航空会社の1社のみ利用 | JALおよびワンワールド航空会社を2社以上組み合わせで利用 |
利用できる座席クラス | エコノミー、プレエコ、ビジネス、ファースト | 利用航空会社によって異なる | 利用航空会社によって異なる |
必要マイル数 | 発着地ごとのテーブル制 | 距離制(利用区間の実マイル数合計から決まる) | 距離制(利用区間の実マイル数合計から決まる) |
燃油サーチャージ | 別途必要 | 利用航空会社によって異なる | 利用航空会社によって異なる |
利用できる旅程 | 日本発または日本着の旅程に限る | 日本発着および海外発着の旅程が可能 | 日本発着および海外発着の旅程が可能 |
利用できる区間数 | 1特典で往路・復路それぞれ国際線1区間、国内線1区間まで | 1特典で最大6区間まで(地上移動区間を除く) | 1特典で最大8区間まで(地上移動区間を除く) |
途中降機(24時間以上の一都市滞在ならびに地上移動区間) | 往復旅程においては旅程全体で1回まで(片道旅程では不可) | 旅程全体で3回まで | 旅程全体で7回まで |
予約変更 | 不可 | 日付、便の変更可 | 日付、便の変更可 |
払い戻し | 特典航空券がすべて未使用の場合に限り払い戻し可能 | 特典航空券がすべて未使用の場合に限り払い戻し可能 | 特典航空券がすべて未使用の場合に限り払い戻し可能 |
ここで注目しておくべきことは、
利用できる航空会社
必要マイル数
組める旅程(発着や利用区間数、途中降機)
がそれぞれ違うということです。
自分が希望する特典航空券を手に入れるためには、このような3つの特典航空券の違いをしっかり理解したうえで検索する必要があります。
JALマイルでお得に特典航空券を予約するために燃油サーチャージが無料の航空会社にも注目しよう
特典航空券の予約には必要マイル数の他に空港施設利用料や税金などの諸費用に加えて燃油サーチャージを請求される場合があります。
JALマイルで特典航空券を予約できる航空会社の中には燃油サーチャージを請求されない(もしくは少額で済む)航空会社もあるので、それを知っておくことで、よりお得に特典航空券を予約できます。
- アメリカン航空
- アラスカ航空
- フィンエアー(日本発除く)
- エミレーツ航空
- LATAM航空
- ハワイアン航空
- カタール航空
- スリランカ航空(コロンボ発除く)
- 大韓航空
- マレーシア航空(日本発のみ)
- エールフランス航空
- ロイヤルヨルダン航空
- バンコクエアウェイズ
燃油サーチャージが高騰すると1人分で数万円、家族で数十万円にもなる場合もあります。
それではせっかくマイルで航空券代が無料になったとしても特典航空券のお得度が薄れてしまうので、特典航空券を探すときには燃油サーチャージにも注目しましょう。
JALマイルで交換できるJMB提携特典とワンワールド特典の違い
3つの特典航空券の違いを理解するうえで重要になってくるのが、
JMB提携特典とワンワールド特典の違いを理解することです。
JALマイルで交換できる国際線特典航空券で利用できる提携航空会社は全部で23社(2022年8月現在)あります。
その提携航空会社には「ワンワールド提携航空会社」と「JALが独自提携する航空会社」の2種類があって、3つの特典航空券で利用できる航空会社を一覧にまとめると以下のようになります。
青字がワンワールド提携航空会社、赤字がJALが独自提携する航空会社です。
航空会社 | JAL特典 (JALのみ利用できる) | JMB提携特典 (1社のみで利用できる) | ワンワールド特典 (2社以上の組み合わせで利用できる) |
---|---|---|---|
JAL | 〇 | × | 〇 |
アラスカ航空 | × | 〇 | 〇 |
アメリカン航空 | × | 〇 | 〇 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | × | 〇 | 〇 |
キャセイパシフィック航空 | × | 〇 | 〇 |
フィンエアー | × | 〇 | 〇 |
イベリア航空 | × | 〇 | 〇 |
マレーシア航空 | × | 〇 | 〇 |
カンタス航空 | × | 〇 | 〇 |
カタール航空 | × | 〇 | 〇 |
ロイヤル・エア・モロッコ | × | 〇 | 〇 |
ロイヤルヨルダン航空 | × | 〇 | 〇 |
スリランカ航空 | × | 〇 | 〇 |
S7航空 | × | 〇 | × |
エールフランス航空 | × | 〇 | × |
バンコクエアウェイズ | × | 〇 | × |
中国東方航空 | × | 〇 | × |
エミレーツ航空 | × | 〇 | × |
ハワイアン航空 | × | 〇 | × |
大韓航空 | × | 〇 | × |
LATAM航空 | × | 〇 | × |
Vistara | × | 〇 | × |
ジェットスター・ジャパン | × | 〇 | × |
ここで注意しなければいけないのが、
ワンワールド提携航空会社を1社だけ利用する特典航空券は「JMB提携特典」で検索しなければならない。
ということです。
「えっ?ワンワールド提携航空会社なんだからワンワールド特典で検索するんじゃないの?」
って思いますよね?
でも違うんです。
ワンワールド提携航空会社を1社だけ利用する時は「JMB提携特典」で、
JALおよびワンワールド提携航空会社を2社以上組み合わせて利用する時は「ワンワールド特典」で検索します。
どうしてそうなっているのかというと、
ワンワールド特典とJMB提携特典は特典交換に必要なマイル数の設定が違うからです。
つまり、
ワンワールド提携航空会社かJAL独自提携航空会社の1社のみを利用する場合は「JMB提携特典」
JALおよびワンワールド提携航空会社を2社以上組み合わせて利用する場合は「ワンワールド特典」
という分け方になっていて、それぞれ違う必要マイル数が設定されているのです。
どの特典航空券で検索するべきかは、利用したい航空会社や組み合わせによって決まる。
JAL特典・・・JAL便のみを利用
JMB提携特典・・・ワンワールドかJAL独自提携航空会社の1社のみを利用
ワンワールド特典・・・JALおよびワンワールド提携航空会社を2社以上組み合わせて利用
※JAL独自提携航空会社は1社のみでの利用に限られます。他の提携航空会社と組み合わせて利用することは出来ません。
3つの国際線航空券の違いを理解できたら後は色々と検索して自分の希望に合った特典航空券を見つけましょう。
目的地に直行する旅程以外にも利用する航空会社や経由地などの組み合わせで複数パターンの旅程を組める場合があるので、色々と検索して研究するのが特典航空券を上手に予約するコツです。
JAL国際線特典航空券(JAL特典)
片道7,500マイル、往復15,000マイルからJALが運航する日本発着の国際線を利用できる特典航空券です。
JAL便だけを利用する特典航空券を発券したい時にはこれで検索します。
- JAL便のみを利用
- 全ての座席クラスを利用可能
- 日本発または日本着の旅程に限る
- 1特典で往路・復路それぞれ国際線1区間、国内線1区間まで
- 往復旅程においては旅程全体で1回地上移動区間を設定可能
JAL特典の必要マイル数
行き先と搭乗クラスごとに必要マイル数(基本マイル)が設定されており、予約残席に応じて必要マイル数が変動する「JAL国際線特典航空券PLUS」という仕組みになっています。
例えば、「東アジア」に区分される路線の必要マイル数(エコノミークラス片道)は以下のよう設定されています。
東京(羽田/成田)から台北行きの必要マイル数(片道)は基本マイルが10,000マイルですが、特典航空券の予測残席に応じて最大53,000マイルになる可能性があります。
実際に検索してみると搭乗日ごとに必要マイル数が異なっていることが分かります。
この例では10月25日だと基本マイルよりも5,500マイル多い15,500マイルが必要ですが、前日の10月24日なら基本の10,000マイルになっています。
ちょっと面白いのが10月23日は検索結果の最安で7,500マイルになっていることです。
これは、東京→大阪(関空)→台北という旅程になっているため大阪(関西)便利用の基本マイルが適用されているのです。乗り継ぎが苦でなければこのパターンが最も少ないマイル数で台北に行けます。
JAL特典の必要マイル数の詳細はこちらのJAL公式サイトでご確認ください。
JAL特典で発券できる旅程の例
まずはJAL特典で発券できる旅程の例を解説しますが、JAL特典もJMB提携特典もワンワールド特典も発券できる旅程の基本パターンは同じなので、これをJALマイルで交換できる国際線特典航空券の基本パターンとして覚えておいて問題ありません。
JAL特典で発券できる旅程をベースに、JMB提携特典やワンワールド特典では利用区間数や途中降機の回数が増えることによって組める旅程のバリエーションが増えると考えると分かりやすいです。
日本を出発して1つの目的地を往復する、いちばん利用頻度が高い基本形とも言える旅程です。
往路の到着地から地上を移動し、別の地点から復路を出発する旅程です。
JAL特典では目的地が日本であれば海外発の旅程も発券できます。
出発地とは別の地点に帰着する旅程です。
片道旅程での発券もできます。
JAL特典では以下のような旅程は組めませんのでご注意ください。
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JMB提携航空会社特典航空券(JMB提携特典)
12,000マイルからワンワールド提携航空会社とJAL独自提携航空会社を利用でる特典航空券です。
提携航空会社の中から1社を選んで利用したい場合にはこれで検索します。
1特典で利用できる区間が最大6区間まで、その中で3回まで途中降機(地上移動含む)を設定できるのでJAL特典よりも組める旅程のバリエーションが広がります。
- ワンワールド提携航空会社かJAL独自提携航空会社の1社のみ利用
- 利用できる座席クラスは利用航空会社による
- 日本発着および海外発着の旅程が可能
- 1特典で最大6区間まで(地上移動区間を除く。一部航空会社を除く)
- 旅程全体で3回まで途中降機可能
JMB提携特典の必要マイル数
特典航空券の交換に必要なマイル数は、各区間の実マイル数の合計である「総旅程距離(マイル)」と利用するクラスに応じて算出されます。
例えば、
東京-台北-香港-東京
という旅程だと総旅程距離が3,664マイルになるので、エコノミークラス特典航空券の交換に必要なマイル数は23,000マイルです。
総旅程距離はJALのWebページにある「マイル計算機」を使って簡単に調べることができます。
JMB提携特典で発券できる旅程の例
発券できる旅程の基本パターンはJAL特典と同じです。
そのうえでさらにJMB提携特典では、1特典で最大6区間まで、その中で途中降機(地上移動含む)を3回まで設定できるので、以下のような旅程を組むことが可能となります。
JMB特典とワンワールド特典では海外を出発して海外に到着する旅程も発券できるので、海外に出た後の移動に特典航空券を利用することも出来ます。
JMB提携特典とワンワールド特典の必要マイル数は利用する各区間の実マイル数の合計(総旅程距離マイル)で決まるので、旅程の組み方を工夫することでお得な旅程を発券できる場合があります。
例えば東京からロンドンを単純往復する総旅程距離は12,428マイルなので、上の必要マイル数一覧から特典交換に必要なマイル数は55,000マイル(総旅程距離12,001〜14,000マイル)になります。
そこにパリまでの片道飛行機移動を足しても総旅程距離は12,642マイルなので特典航空券に必要なマイル数は55,000マイルで変わりません。
この例ではパリからロンドンへの復路は地上移動になっていますが、仮にロンドンーパリの往復を飛行機にしたとしても総旅程距離は12,856マイルなので特典航空券に必要なマイル数は55,000マイルで変わりません。
このように必要マイル数一覧の区切りを意識して旅程を考えると、同じ必要マイル数でもお得な旅程を組むことができるのです。
JALマイルでハワイアン航空を上手に利用すると、日本とハワイの往復に必要なマイル数のままで離島に足をのばすことが出来るのでおすすめです!
JMB提携特典で設定出来る3回の途中降機をフル活用したモデルプランとして、このような旅程を発券することが出来ます。
JMB提携特典もワンワールド特典も、
出発地へ戻りさらに出発地以外の都市へ行く旅程、
出発国へ戻りさらに第三国へ行く旅程、
は組めません。
JMB提携特典のだけど必要マイル数と予約方法が違うジェットスター・ジャパン特典航空券
往復21,000マイル、片道10,500マイルでLCCのジェットスター・ジャパンの国際線特典航空券に交換できます。
ジェットスター・ジャパンはJALが独自提携する航空会社(JMB提携特典)の一つですが、特典航空券の交換に必要なマイル数が他のJMB提携特典とは別設定になっているので予約方法が違います。
- ジェットスター・ジャパン(GK)便名のGK運行便が対象
- 対象の座席クラスはエコノミークラス
- 単純往復(出発地と帰着地が同一都市)の2区間、または1区間
- 直行便のみ利用可能
- 他航空会社と組み合わせた旅程は組めない
ジェットスター・ジャパン特典の対象路線と必要マイル数
ジェットスター・ジャパン特典の対象路線は以下の通りで、必要マイル数は往復21,000マイル、片道10,500マイルの一律設定です。
ジェットスター・ジャパン特典の予約は専用ページから
ジェットスター・ジャパン特典は、他のJMB提携特典とは違う専用の予約ページから予約します。
JMB提携航空会社特典航空券予約ページにある「ジェットスター・ジャパン特典航空券を申し込む」から専用ページに行くと予約できます。
ワンワールド特典航空券(ワンワールド特典)
25,000マイルからJALおよびワンワールド提携航空会社の2社以上を組み合わせて利用できる特典航空券です。
JALを含むワンワールド提携航空会社を2社以上組み合わせて利用したい場合にはこれで検索します。
1特典で利用できる区間が最大8区間まで、その中で7回まで途中降機(地上移動含む)を設定できるのでJMB提携特典よりもさらにバリエーション豊かな旅程を組むことができます。
- JALおよびワンワールド提携航空会社の2社以上を組み合わせて利用
- 利用できる座席クラスは利用航空会社による
- 日本発着および海外発着の旅程が可能
- 1特典で8区間まで(地上移動区間を除く)
- 旅程全体で7回まで途中降機可能
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ワンワールド特典の必要マイル数
特典航空券交換に必要なマイル数は各区間の実マイル数の合計である総旅程距離と利用するクラスに応じて算出されます。
ワンワールド特典を活用したモデルプラン
発券できる旅程の基本パターンはJAL特典やJMB提携特典と同じです。
そのうえでさらにワンワールド特典では、複数の提携航空会社を組み合わせて1特典で最大8区間まで、その中で途中降機(地上移動含む)を7回まで設定できるので、JAL特典やJMB提携特典よりも自由度が高く、さらに組める旅程のバリエーションが広がります。
例えば、フィンエアー、ニキ航空(フィンエアー)、ブリティシュ・エアウェイズの3社を利用してヨーロッパの4都市を周遊する旅程を組むこともできます。
目標を決めてJALマイルを貯めよう!
JALマイルで交換できる3つの国際線特典航空券の違いを解説しました。
せっかく貯めたJALマイルを上手に活用するためには特典航空券を検索して発券する時のルールをしっかりと理解しておくことが重要です。
この記事では主要な部分を抜粋して解説しましたので、JALのWebサイトに記載されているルールにひと通り目を通して熟知されることをおすすめします。
また、提携航空会社や特典航空券交換に必要となるマイル数は常に変化していますので、最新の情報はJALのWebサイトでご確認ください。
あれやこれやとルートを検索して旅の行き先を考えるのは楽しいものです。
検索して見つけたお気に入りの特典航空券を目標にJALマイルを貯めていきましょう!
マイルを活用してお得に旅行したい!
世の中には知らないことがたくさんあります。
私にとっては「マイルの魅力」もそのひとつでした。
マイルに出会うことが無かったら、ビジネスクラスでハワイに家族旅行するなんてことも無かったことでしょう。
これからもマイルやクレジットカードのことを勉強して、家族との旅行をお得に楽しみたいと思います!
このサイト「マイルトリッぷらす」ではJALマイルを中心に、マイルやクレカなどの旅行に役立つ情報を発信していますので、よろしければまたお越しください。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
特典航空券に交換できるほどの大量のマイルってどうやって貯めれば良いの?という人は、まずはこちらの記事から読んでみてください。