こんにちは、MOZUです。
2017年11月に行った、台湾旅行記のvol.3です。
前回のvol.2では、十分でのランタン飛ばしや十分瀑布、九份老街、士林市場など、台湾を代表する観光地を巡った2日目の様子を書きました。

今回のvol.3では、台湾旅行の3日目、国立故宮博物院を訪れた様子と夕食に行った人気の台湾料理のお店「欣葉(シンイエ)」をご紹介します。
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国立故宮博物院
本当は、台湾旅行の3日目は「猫空ロープウェイ」に行く予定をしていました。
猫空ロープウェイは台湾茶の産地として知られる猫空(マオコン)にあるロープウェイで、上った先にはたくさんのお茶処があり、美味しいお茶を飲みながら眺めの良い景色が楽しめる人気の観光スポットです。
ロープウェイには足元の床が透明なゴンドラもあって、家族でスリリングな空中散歩も楽しめそうだったので是非行ってみたかったのですが、この日は生憎の雨空だったので予定を変更して屋内で楽しめそうな「国立故宮博物院」に行くことにしました。
実は、生憎のお天気だったのはこの日だけではなく、台湾旅行の5日間ほとんどぐずついたお天気で、最終日の空港に向かっている頃にようやく青空を見ることが出来ました、、、
国立故宮博院には、MRT(地下鉄)とバスで行きました。
まずは、台北駅からMRT淡水信義線に乗って最寄駅の「士林駅」に向かいます。
士林駅に着いたら、1番出口を出て正面の方向に少し歩いたところにある大通りで国立故宮博物院に行くバスに乗ることができます。
駅前にある案内板を見れば、どのバス乗り場で乗れば良いかが分かります。
国立故宮博物院に行くバスは多いので、ほとんど待つことなく乗ることができました。
バスにもEasy Cardで乗ることができます。台北の公共交通機関で移動するならEasy Cardはホント便利!必需品です!!
このバス乗車が、私の台北でのバス乗車の初体験だったのですが、その運転の荒さに驚きました。
急発進、急停車は当たり前でつり革にしっかりとつかまっていないと立っていることができません。つかまっていても振り回されるくらい、とにかく荒い、荒い、、、
これ以降、何度かバスに乗る機会がありましたが、台北のバスは基本的に運転が荒いということが分かりました、、、
日本のバスの運転は本当に丁寧だなぁ、と改めて関心します。
そんな運転が荒いバスに揺られること10分ほどで国立故宮博物院に到着しました。
国立故宮博物院は、世界一中国のお宝が集まっていると言われる博物館で、台湾に来たら一度は訪れたい人気の観光スポットです。
ルーブル美術館(フランス)、メトロポリタン美術館(アメリカ)、エルミタージュ美術館(ロシア)と並ぶ世界四大博物館の1つだそうです。
中国のお宝が集まっているというだけあって、大陸系と思われるツアー団体客がたくさんいました。
全部で70万点近くの収蔵品があって、その中から6,000から8,000点を数ヶ月おきに入れ替えながら展示しているらしく、全ての収蔵品を見るには10年以上はかかると言われてます。
入場料は350元(約1,400円)です。
台湾の学生は無料とのことで、台湾の大学に留学中の娘は学生証を見せると無料で入場できました。
チケットカウンターの横では、1台150元(約600円)で日本語も対応する音声ガイド機器をレンタルできます。
中国語の表示を見ても全く分からないので、家族3人分、音声ガイドを3台レンタルしました。
この音声ガイドを使えば簡単な操作で展示物の説明を聞くことができるのでおすすめです。
おすすめではあるのですが、1人に1台は要らないかも知れません。
というのも、最初は物珍しさもあって展示物一つ一つの説明を聞いていたのですが、正直すぐに飽きてきます。
中国の歴史的な説明を聞いても難しくて分からないことの方が多いですし、なんせ展示物が膨大にあるので、結局は見た目が派手だったり、興味を引く展示物だけをチェックしていく感じになるので、家族で1台を交代で使っても十分だったと思いました。
古い文献や書物、茶器や青銅器、銅鐸、印、彫刻など、本当にたくさんの展示物が広い館内に展示されています。
この国立故宮博物院では、展示物の写真撮影(フラッシュ不可)とビデオ撮影をすることができます。
博物館で撮影ができるのは珍しいですよね?
最初のうちはパシャパシャと展示物を撮影していたのですが、
冷静に考えて、
「後でこの写真を見るかな?」
「いや、見ないな」
と思い、偉そうに展示されている物や、目を引いた物だけを撮影しました。
写真を撮るよりも現物をじっくりと観察した方が良いですしね!
そして、国立故宮博物院と言えば、
「白菜」
と
「肉」
です。
ご存知ですか?
お鍋の材料ではありませんよw
国立故宮博物院の中でも一番人気の展示物と言われる、
「翡翠(ヒスイ)の白菜」と「瑪瑙(メノウ)の肉」
です。
正しくは、
「翠玉白菜」(すいぎょくはくさい)
と
「肉形石」(にくがたいし)
と言います。
この2つを見るために国立故宮博物院に行ったと言っても過言ではありません。
さすが一番人気の展示物なので、この展示コーナーだけは入り口に係員が立っていて入場制限されていました。
少し順番待ちをして、ようやく白菜と肉にご対面です。
まずは、白菜から。
最初に見て感じたのは、「思っていたより小さい」ということです。
白菜と聞いて勝手に大き目のサイズを想像していましたが、実物は20cmくらいの大きさです。
この「翠玉白菜」は、翡翠(ヒスイ)を彫刻して作られた宝飾品で、白色と緑色が混じった翡翠を活かして白菜を彫刻しています。
翡翠の色合いと彫刻が見事で、いつまでも見ていられる美しさです。
良く見ると緑色の葉の部分にイナゴとキリギリスがとまっているのですが、これを見つけるために皆さん(私も) 凝視していました。
そして、もう一つの人気者の肉。
この「肉形石」は、瑪瑙(メノウ)で豚の角煮を再現した宝飾品です。
掘り出されたままのメノウを磨いて、「皮」の部分だけを着色して作られたそうです。
皮の照りといい、断面の層といい、本当に豚の角煮にそっくりですよね。
国立故宮博物院には本当にたくさんのお宝が展示されていて、かなり飛ばし気味にザッと回ったつもりですが、3時間以上の滞在となりました。
お昼も食べずに夢中で見回っていたせいですっかりお腹がすいてしまったので、まだ夕方の4時前でしたが、本日のディナーを予定している台湾料理店「欣葉(シンイエ)」に向かいました。
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台湾料理「欣葉(シンイエ)」
台北の旅行ガイドブックに載っていた「蟹おこわ」を食べるために、人気の台湾料理店の「欣葉(シンイエ)」に行きました。
蟹おこわは台湾の代表的な伝統料理のひとつで、これを目当てに台湾に通う人もいるくらい美味しい、とガイドブックで紹介されていたので、必ず食べようと決めていました。
ちなみに、私が購入した台北のガイドブックはこちら。
グルメや買物、観光、街紹介などのカテゴリーごとに情報がまとまっているので見やすく、グルメではローカルB級グルメまで網羅されているので、何を食べるか、どこで食べるか、を計画するのに役立ちました。
今は何でもネットで調べられる時代ですが、初めて行く旅行先だといまだにガイドブックを買ってしまいます。
欣葉(シンイエ)は台北に何店舗かある老舗の台湾料理店ですが、今回は国立故宮博物院から近かった本店(創始店)に行きました。
国立故宮博物院からタクシーで20分くらい、料金は250元(約1,000円)でした。
とても人気がある店なので予約をした方が良い、とガイドブックに書いてありましたが、私たちが行ったのは夕方の4時頃なので、待つことなくすんなりと席に案内されました。
店内の雰囲気はこんな感じ。この時間帯でも5,6組のお客がいました。
聞こえてくる会話からすると、半分くらいは日本人客のようでした。
お腹がぺこぺこなので、早速、料理を注文。
事前にガイドブックやネットで予習していた人気メニューを注文しました。
まず最初に出てきたのが「豚の角煮」です。
シンイエ名物の豚バラ肉を柔らく煮込んだ絶品です。
国立故宮博物院で「肉形石」を見ているときから、この豚の角煮が食べたくて仕方がありませんでしたw
味付けは醤油ベース、ニンニクとネギと一緒に煮込んでお肉はホロホロ、タレのお味が最高でした。
台湾の肉料理には必ずと言って良いほど香辛料の八角が入っていますが、これには八角が入っていないので食べやすかったです。
ビールにばっちり合います!
二品目は、こちらも人気があるということで注文した「切干大根の卵焼き」。
運ばれて来た後に、写真の状態に切り分けてくれます。
切り干し大根の炒め物入りオムレツといったところです。
厚みがあってふわっとしている卵焼きは、外はパリッ、中はふわっ、歯ごたえのある切り干し大根とすごくマッチして食感が楽しめます。
卵焼きと切り干し大根がこんなに合うとは思いませんでした。
お料理上手の人なら家でも簡単に作れそうなお料理ですが、とても美味しかったです。
スープも注文してみよう、ということで注文したのがこれ。
「スルメイカとイカすり身のとろみスープ」
サイズが大、中、小、とありますが、これで小、でかいです。
この写真ではサイズ感が伝わりませんが、家族3人では持て余してしまい、残してしまいました。
スルメイカとイカすり身の団子がゴロゴロ入ったとろみのあるスープで、イカ団子はスルメイカの歯ごたえとすり身の弾力で食べ応えがあります。
こちらは、「大エビのそうめん包み揚げ」と「メロウのそうめん包み揚げ」です。
赤い尻尾が付いているのが大エビ、ついてないのがメロウ(魚)ですね。
15cmくらいある大きさなので、食べ応えがあります。
下に敷かれているレタスの上には、細かく切ったフルーツとヨーグルトを混ぜたソースが入っているので、レタスごとソースと一緒に手掴みでかぶりつきました。
そうめんのサクサク感がすごいです!
パン粉で揚げたフライとは違って油っぽさが無く、フルーツソースの甘酸っぱさもあってか、揚げ物にしてはさっぱりとした美味しさでした。
そして、いよいよ、一番のお目当て「蟹おこわ」の登場です。
これこれ、この写真をガイドブックで見てからずっとこれを食べる事を心待ちにしていましたよ。
サイズが大と小がありますが、小を注文。それでもなかなかのボリュームです。
セイロの蓋を開けた瞬間に漂う蟹の美味しそうな匂いがたまりません。
熱々を店員さんが取り分けてくれます。
台湾産のもち米の特徴なのかは分かりませんが、もち米のわりにはあまりモチモチとはしていなくて、どちらかというと普通のお米で炊いた炊き込みご飯の様な食感です。
ワタリガニのミソをほぐして一緒に食べると蟹の風味がよりいっそう際立って、さらに美味しさが増します。
ワタリガニの旨みに加えて干しエビと干し椎茸の旨みも効いた味わい豊かな絶品おこわなので、蟹好きの人には絶対おすすめ、是非食べてもらいたいです。
最後に、サービスでピーナッツ餅?をいただきました。
ピーナッツの粉がまぶされたお餅で、味ははぼきなこ餅です。
家族3人で、以上の5品を食べましたが本当にお腹が一杯、ちょっと食べ過ぎたくらいです。
料金は、瓶ビール2本も加えて、約12,000円でした。
店内の雰囲気も落ち着いていて、サービスも行き届いており、美味しい食事をゆっくりと楽しめました。
お値段もリーズナブルでおすすめ出来るレストランだと思います。
参考 台湾料理欣葉スポンサーリンク
おまけ
欣葉(シンイエ)での食事を済ませた後は、腹ごなしに「西門町」をぶらぶらして来ました。
西門町は、台北の原宿、渋谷と言われる若者に人気のスポットです。
確かに渋谷のセンター街を思わせる雰囲気の街で、多くの人でにぎわっていました。
西門町には「西門紅樓 (シーメンホンロウ)」という日本人建築家が設計した日本統治時代のレンガ造りの建物があって、有名な観光スポットの一つです。
この建物を含めた一帯のエリアが複合商業施設になっていて、カフェや雑貨店、洋品店、土産店などが集まっています。
残念ながら、今は改修工事中で一部が囲われている状態でした。
ホテルに戻り、お風呂でさっぱりしたら台湾ビールと玉子で晩酌です♪
この玉子は「茶葉蛋(チャーイェタン)」と言って、台湾のコンビニではこんな感じで必ず売っています。
お茶と八角で玉子を殻ごと煮ています。
はじめて台北でファミリーマートに入った時に、すごい八角臭に襲われて驚いたのですが、その匂いの元が茶葉蛋でした。
台北にはセブンイレブンとファミリーマートが所々にあるのですが、必ずこれが売っていて、店内には八角の匂いが充満しているので、八角が苦手な人はコンビニの買い物が苦行になるかも、、、
お値段10元、約40円です。
殻を剥いて食べると、お味はほぼ普通のゆで卵で特に癖もなく美味しいですよ。
これで台湾旅行記vol.3はおしまいです。
台湾料理店「欣葉(シンイエ)」の蟹おこわは、期待通りの美味しさで、蟹好きなら一度は食べて欲しい絶品でした!
機会があれば、是非、お試しください。
次回、vol.4に続きます。